タレント気分に浸る安藤美姫の将来

違和感を持った人もいたろうし、「でも、やっぱりなぁ」と思った読者もいただろう。フィギュアスケート安藤美姫(18)が9日、都内で行われた宝石会社のイベントに胸元の開いた大胆ドレスで登場。「好きな人に束縛されたい」なんて、いかにもマスコミ受けしそうなことを口にした。ちょうどこの日は、後輩の浅田真央(15)が世界ジュニア選手権で逆転連覇を狙う直前だっただけに、安藤の登場は「ノコノコ」という表現がピッタリで、取材陣の反応もどうしてこんなイベントに、というものだった。

「事実上の“タレント転向宣言”との見方がもっぱらです。メダルを期待されたトリノ五輪で惨敗。子供の頃には難なく跳べた4回転が、大人の体形になった今はもう跳べないことは自分自身が一番分かっている。“それならいっそ”と、タレントに片足をかけたのです」(事情通)

 誰のせいでもない。もちろん、安藤が悪いわけでもない。全国の安藤ファンも、こういう展開になるだろうと感づいていたはずだ。だったら、路線変更は早い方がいいに決まっている。

「現役を引退しても、安藤なら引く手あまたでしょう。アイスショーを開けば、全国のミキティーファンを魅了するだろうし、テレビのキャスターやリポーターも十分務まる。聞けば安藤は五輪直前、精神的な重圧に耐え切れず毎日泣き暮らしていたという。そんなに苦しければ、サッサと見切りをつけてもファンも納得でしょう」(スケート関係者)

 五輪後の会見で安藤は「4年後も頑張ります」と言っていた。その約束だけは、どうやら果たせなくなりそうだ。