AVから転身した及川奈央「ホンキ魅せます

殿、私が「一肌」脱ぎます−。ザ・ドリフターズ志村けん(56)が初座長に挑む「志村けん一座旗揚げ公演 志村魂」(4月6−20日=東京芸術劇場、同22−30日=名古屋・中日劇場)に女優の及川奈央(24)が出演する。AVを一昨年に引退し、ドラマやバラエティーなどで活躍する奈央。志村との共演で、本格女優への「脱皮」を果たせるか。

 「プレッシャーはありますけど、私のすべてを出しきりたい!」

 舞台に向けた抱負をこう語る奈央。公演は「バカ殿様」、「コントライブ」、故・藤山寛美の名演で知られる松竹新喜劇の「一姫二太郎三かぼちゃ」の3本立てだが、こうした大きな舞台の出演は初体験だという。

 幼いころからテレビで「一体何をするんだろう」といつもワクワクしながら見ていたスター・志村とは、一昨年暮れのテレビ朝日系の「忘年会番組」で初共演した。

 芸能人同士が酒を酌み交わしながらトークする番組だったが、日本酒の一升瓶を空けてしまい、これには酒好きの志村も脱帽したのだとか。

 「お酒には強いんですけど、緊張のあまり飲みすぎちゃって。何を話したのかも覚えてません」

 だが、笑顔を絶やさない明るい性格が志村に気に入られ、共演者に見事抜擢された。

 「バカ殿」では腰元を演じるが、気になるのは、やはり舞台での「露出度」。2日に都内で行われた制作発表では演出のラサール石井(50)に「子供たちも見るので、ほどほどに」と忠告されていたが、本人は「ギリギリまで脱ぎます」と“サービス宣言”。入浴シーンか、ドリフの往年のギャグ「ちょっとだけヨ」なのか…。それは幕が開くまでのお楽しみだ。

 多岐川裕美(55)、山口もえ(28)、くまきりあさ美(25)も出演するが、志村は制作発表で女優陣に「本番中や稽古中に多少触っても文句言わないで」と注文。IT関連会社「ZEEL」社長の尾関茂雄氏(31)と新婚生活を送るもえには「家ではSEX禁止。舞台で体力を使って」とエロオヤジぶりを全開させていた。

 さて、AV時代は「痴女役」をはじめ、ホンキの艶技で知られた奈央だが、志村のお触りについては「スキンシップは大事ですから」と余裕の表情。“SEX禁止令”には「独身なので舞台に集中します!」。

 志村といえば、若い共演女優としばしば浮名を流してきた男。殿の「寵愛」を一身に受ける可能性もあるが、「とんでもないです(笑)。多くのことを学んでいきたい」と謙虚に語る。

 目標は「同性にも支持される女優」。大きな夢に向けて、舞台で飛躍できるか。